99式ローマ字つづり

 

99式つづりについて

はじめに

この文章は、社団法人日本ローマ字会(以下「(社)日本ローマ字会」とかく)が提案する日本語のローマ字表記方式である「99式」(きゅうきゅうしき)の内容を説明したものです。

この「99式」の原案は、1996年2月11日に(社)日本ローマ字会の理事会において承認され、同会の機関紙“Roomazi Sekai”の1996年4月号(No.636)で『「あたらしいローマ字つづり」(社)日本ローマ字会の案』として発表されました。その後、1999年4月24日の(社)日本ローマ字会の総寄合いにおいて“Roomazi Sekai”の1998年12月号(No.668)の別刷りで発表された修正案をとりいれたかたちで、(社)日本ローマ字会の日本語のローマ字つづり方式として正式に承認されるとともに、その名称を「99式」とさだめました。この名称の由来は、この方式が西暦1999年に作成されたことにちなむものです。

この方式は、今後(社)日本ローマ字会が発行するすべての文書のローマ字がき日本語文に対して適用されます。ただし、(社)日本ローマ字会の会員・非会員をとわず、個人、または(社)日本ローマ字会以外の団体が、その個人名・団体名で発表する文書に対しては、それが(社)日本ローマ字会が発行する文書に一部として掲載されるとしても、このかぎりではありません。

この文書に対するご質問、ご意見、ご要望などは、下記にお寄せ下さい。 

公益社団法人 日本ローマ字会

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カナ漢字からローマ字への変換

 

A.基本原理

1.「翻字法としてのローマ字」

日本語のローマ字表記を、日本語を書きあらわす唯一無二の表記法、すなわち「正書法」としてのローマ字表記として考えるのではなく、カナ漢字まじり表記が正書法であるあいだの、カナ漢字からローマ字への「翻字」(英語でtransliteration)としてのローマ字表記として考えます。

2.「カナにしたがう」

発音にもとづく「音にしたがったローマ字つづり」ではなく、基本的には音にしたがいながらも、最終的には「カナ文字でどうかかれているか」にもとづく、「カナにしたがったローマ字づづり」としてかんがえます。

3.「ふりがな方式」

漢字、およびカタカナの長音記号(-)は、「ふりがな」のカナ文字にしたがって、ローマ字にかきうつします。

 

B.長音の表記について

「翻字法としてのローマ字」「カナにしたがう」、および「ふりがな方式」というみっつの原理によって、「長音の表記」という概念ではなくなります。具体的には、これまでの「長音の表記」はつぎのようになります。(注:「カナにしたがう」という原理により、これらの発音がほんとうに長音かどうかということは問題とはなりません。)

 

a.ひらがなの<あ><い><う><え><お>、およびカタカナの<ア><イ><ウ><エ><オ>でかきあらわされる長音は、カナのとおりに<a><i><u><e><o>でかきます。

例おとうさんotousan おかあさんokaasan

 おねえさんoneesan おにいさんoniisan

 おおきい ookii   ちいさい tiisai

 バレエ  baree   ボウル  bouru

2.漢字は、「ふりがな」になおして、上記のaの場合と同じようにかきます。

例 空港(くうこう) kuukou

  大阪(おおさか) Oosaka

京都(きょうと) Kyouto 

経済(けいざい) keizai

  生命(せいめい) seimei

3.カタカナの長音記号(-)は、直前の母音で書きます。(幼児むけの絵本の「ふりがな」とおなじ。)

例 ブレーメン(ぶれえめん)Bureemen

  コンピュータ(こんぴゅうたあ)konpyuutaa

  バレー(ばれえ)baree ボール(booru)

  ビール biiru ソース soosu

  モータボート mootaabooto

  バレーボール bareebooru

  バレエ baree ミイラ miira

レイアウト reiauto 

サラダボウル saradabouru

ジェット zyetto チェス tyesu

(Roomazi Sekai 1999年 7月号

675号から抜粋)